次亜塩素酸水の効果について解説する医師

新型コロナウイルスの感染者拡大を受け、ウイルスの除菌・殺菌・消毒対策として次亜塩素酸水の人気が高まっています。

今回は、テレビにも多数出演されている医師の友利 新さんが次亜塩素酸水の新型コロナウイルスに対する効果について解説した動画の内容を取り上げます。

【動画】医師の友利新さんが解説する|次亜塩素酸水の知識と新型コロナウイルスへの効果

 

■友利 新(ともり あらた)

医師(内科・皮膚科)

  • 所属:琉球大学医学部附属病院
  • 専門:内科・皮膚科

皆さんこんにちは内科・皮膚科医の友利新です。

今日は最近コロナウィルス対策として皆さんが注目している次亜塩素酸水についてお話ししようと思います。

次亜塩素酸水は、実は消毒剤ではないんです。

それじゃ、ウイルスの除菌や消毒には効かないのと思うかもしれないのですが、それについては順を追ってお話ししていこうと思います。

次亜塩素酸水とは?

次亜塩素酸水は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムという次亜塩素酸を水に混ぜて作ったり、塩水を電気分解して作ります。

どちらの作り方でも消毒剤である次亜塩素酸というものが入っているので消毒・殺菌効果があるんです。

「先ほど、消毒剤じゃないって言ったじゃない」と思うかもしれないんですが、これは法律的な問題なんですね。

厚生労働省は、次亜塩素酸水を消毒剤ではなく、食品添加物として認可していて、食品工場では野菜の除菌・殺菌・消毒などに使用されています。

※次亜塩素酸水には消毒・殺菌効果があるが、法律上は殺菌剤ではなく、食品添加物として認可されており、食品の除菌・除菌水に使用されている。

次亜塩素酸水のウイルスに対する除菌・殺菌・消毒効果

厚生労働省の機関の一つである「国立医薬品食品衛生研究所」の食品衛生管理部の2009年と2015年の発表によると、濃度200ppmの次亜塩素酸水はノロウイルスを
不活化させるという報告がなされています。

ノロウイルスというのは、エンベロープ という膜を持っていないので、アルコールでは消毒することができないんですね。

ノロウィルスの消毒は、次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムでしかできないのです。

ノロウイルスに効く次亜塩素酸水は、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスにも効くということになるんです。

厚生労働省は、次亜塩素酸水は消毒剤ではなくて食品添加物ということで認可していますので、大きな声で厚生労働省のお墨付きの消毒薬というわけにはいかないのです。

ただ、科学的な原理を考えると、次亜塩素酸水には消毒剤である次亜塩素酸が入っているので、消毒にも効くということは科学的にはわかっています。

安全性が高い次亜塩素酸水

厚労省が認めている消毒剤で次亜塩素酸水と名前が似ている次亜塩素酸ナトリウムは、手につけるとヌルヌルします。

これは、手が溶けてしまっているということなんですね。

なので、次亜塩素酸ナトリウムもコロナウイルス・インフルエンザウイルス・ノロウイルスにも効くんですけれども、手についてしまったり、吸い込んでしまうことによって健康被害も受けてしまいます。

次亜塩素酸ナトリウムは、家の中の消毒をすることはいいんですけれども、手洗いには使用できません。

次亜塩素酸ナトリウムは、取り扱いにとても気をつけなくてはいけません。

一方、食品添加物として認定されている次亜塩素酸水は弱酸性なので手についても問題はありません

次亜塩素酸水は消毒剤として認定されているアルコールよりも手が荒れにくい、そして次亜塩素酸ナトリウムよりも安全なのです。

私は子供がいますので、次亜塩素酸ナトリウムだとちょっと怖いですし、アルコールはなかなか手に入らないので次亜塩素酸水を消毒に使っています。

次亜塩素酸水は、ウイルスの除菌・殺菌・消毒効果があり安全性が高い

それでは次亜塩素酸水を選ぶ際に注意する3つのポイントをお話しします。

次亜塩素酸水を選ぶ際の3つのポイント

次亜塩素酸水を選ぶ際のポイント(1)|成分

まず1つ目が成分です。

次亜塩素酸水は、ウイルス・細菌などの有機物に当たると、塩・水・クロラミンという窒素化合物に分解されます。

この分解される過程で強力な消毒作用があるのでウイルスや菌を殺菌することができるんですね。

次亜塩素酸水だけで強力な殺菌消毒効果があります。

私は次亜塩素酸水を選ぶときには、成分は次亜塩素酸もしくは次亜塩素酸イオンというものだけのものを選ぶようにしています。

次亜塩素酸水を選ぶ際のポイント(2)|濃度

そしてポイント2つ目は濃度です。

先ほどお話しした厚生労働省の機関である食品衛生局のデータによると200 ppm 以上の濃度があればノロウイルスを死滅させるという報告が出されています。

私は次亜塩素酸水を選ぶときには200 ppm 以上の濃度があるものを選んでいます。

次亜塩素酸水を選ぶ際のポイント(3)|製造年月日

3つ目は製造年月日です。

実は次亜塩素酸水というのはとても不安定なものになりますので、作ったらすぐに濃度がだんだん減っていってしまうんですね。

なので製造年月日が書いてあってそれがフレッシュな状態で使い続けるということがポイントになります。

ですから消費期限ではなくて製造年月日が重要です。

いつ作られたかということがわかれば、早めに使い切ることができますので、私はこの製造年月日が書かれているものを選ぶようにしています。

【まとめ】

このように次亜塩素酸水というのは食品添加物ではありますが、科学的には消毒効果は十分に実証されています。

名前が似ている「次亜塩素酸ナトリウム」というのは強アルカリで手につくと手を溶かしてしまいます。

一方、この次亜塩素酸水は、中性から弱酸性くらいなので手にも優しいです。

アルコール消毒液で手が荒れるという方でも、次亜塩素酸水なら手が荒れずに済むかなと思っています。

新型コロナウイルス対策には手洗いが一番重要。

厚生労働省が認可している消毒剤はアルコール消毒液と次亜塩素酸ナトリウムですが、次亜塩素酸ナトリウムはちょっとを使うのが怖いなと思います。

次亜塩素酸水は、ドアノブ・机などの消毒にも効果的ですし、手にも優しいですので、手の消毒にも効果的なのではないかと思っています。

公式プロフィールページ:「友利新

次亜塩素酸水とは

次亜塩素酸水は、ウイルスの除菌効果があり、食品の除菌に使用することもできる安全性が高い除菌水です。

赤ちゃん・子供・高齢者・ペットなどがいるご家庭でも安心して使用することができます。

次亜塩素酸水対応加湿器・超音波噴霧器などで空間除菌に使用することも可能です。

次亜塩素酸水は

  • ウイルスの殺菌・消毒・除菌に効果がある
  • 安全性が高く、手指を洗っても手が荒れる心配が少ない
  • 赤ちゃん・子供・高齢者・ペットなどがいる家庭でも安心して使用することができる

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